すでに慎吾と賢一はスタジオに来ていて。
各々のセットアップやウォーミングアップをしている。
そして、優弥さんは音響室で録音機器を触っていた。
そして……
「お疲れー……」
なぜかしゅんとして蒼がドアを開ける。
おかしいな。
馬鹿fiveの件以降、蒼はやる気に満ちていたのに。
だけど、その理由はすぐに分かった。
……というのも、
「失礼します」
蒼に続いて入ってきたのは、蒼の会社の先輩と中山さんだったのだ。
「へー、こんな風になってんだな。
なぁ、中山?」
わざとらしくそう言う先輩と、カチコチに固まる中山さん。
まるで、馬鹿fiveを前にした蒼のようだ。



