Fとは全然違うライブだった。 Fとは違う楽しみがあり、そして馬鹿fiveの世界に引き込まれた。 さすが蒼の贔屓グループなだけある。 あたしはそう思って意気揚々と会場を後にしたのだが…… 「唯ちゃん、ちょっと……」 蒼に手を引かれ、会場の裏にあるベンチに腰を下ろした。 どうしたのだろう。 もしかして、出待ち? 蒼に限って、まさかね…… そう思って蒼を見た瞬間、あたしは言葉を失った。 蒼はベンチに腰掛けたまま、頭を項垂れていて。 そして、片手で顔を覆っている。 まさか…… まさか、蒼……