「母さんに、約束したんだ。母さんが亡くなる前に由理を守ってやるからって、それが男としてなのか、兄としてなのか、ずっと自分に問い掛けていたんだ。どうしてやるべきなのか?どうしたいのか!随分遠回りをしたけど、本当は、とっくに気付いてた。ただ勇気が無かっただけなんだ。由理を苦しめてしまって……(由理を強く抱き締めてやりながら)すまなかったね!もう二度と離さないから。俺たちは、もう離れちゃいけない運命なんだよ!今までの哀しみをすべて二人で乗り越えよう!」
由理は、黙って頷いた。
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