「ええ、簡単に言うとそうなるわね。でもここにはチーム制度というものがあるのよ。ここにきたときにランダムで、赤・青・黄の三つにわけられるの。自分がどのチームかは左手にあるリングの色でわかるわ。ちなみに私は黄色よ。」




そう言って女性は左手をみせてくれた。




取れそうにない黄色のリング。




自分の左手を確認してみると、青色。




空のような真っ青な青いリングだった。




だが、チーム制度に意味はあるのか?




私は不思議に思った。




「チーム制度に意味はあるのか?」




「あるわ。例えば赤のチームのひとりが塔の頂上へ行けたなら赤のチームの者は全員元の世界へ戻れることができるわ」




「なるほど。では他の青と黄はどうなるのだ?」




「それは…私も知らないわ。噂では消滅する説とまた同じ事を繰り返す説と他にもいろいろあるけど全てただの推測ね」