「…ゲッ!」


以前、文化祭の衣装を無理矢理着せられ
撮られた画像だった。


「こんなの、マジで、やめて下さい。」


「いいじゃん。
俺、これ、お気に入りだし。
普段は、ロックかけてあるから、大丈夫。」


不敵な笑を浮かべた。


「それと、これも見て、勉強、頑張って
たんだ。」


そう言って、スマホを操作して見せてきた画像は、同じ日に、大上さんが強引にキスしてきた
画像だった。


「…。」


『もう、嫌だ、マジで、嫌だ。』


恥ずかしすぎて、目が泳いでしまう。


私のそんな、思いにお構い無く、


「これから、また、
子リスちゃんに愛情注いであげられるからね。」

そう言って、唇にキスをしてきた。


甘いとろけそうなキス。


さっきまでの思いが、飛んでしまう。


キスが終わると、

「一生、俺のもの。
離さないからね。」

更に、キスをしてきた。


逃げられない。


『私から、大上さんに捕らわれに行った。
大上さんの言うように、離してもらえない
だろう。
でも、私も離れる気がない。
離さない。』


そんなことを考えながら、私も大上さんに
キスをした。