もう周囲なんて気にしている余裕なんてない。

片方だけでも見えないことはないが、ぼやけて見えることには変わりない。

もしかしたら制服にくっついているかもしれないと淡い期待をしながらくまなく探してみたが……なかった。

もう地面に落ちたとしか考えられない。


這いつくばるように探してみるが……ダメだ、見つからない。


……泣けてきそう。


地面に四つん這いになりながら、途方に暮れていた。