星が瞬く夜に。







「ごめんなさいね~郁美ちゃん」

「私は大丈夫ですけど・・・。
榊くん、風邪ひどいんですか?」

「あ~・・・。
あの子ね、ちょっとの風邪でもひどくしちゃうのよ。
少し体が弱いからね~。

あれでも前よりはマシになったのよ?」

「前よりは・・・?」

「あの子、小さいときは本当に体弱くてね。
少しの風邪が命取りで、1回咳しただけでお医者様の所連れて行って入院って状態だったのよ」


そんなに・・・!?


「それだからまともに学校行けなくて。
小学生の頃は1年に1回行ければ良い方だったのよ」


1年に1回!?


「今は毎日行けるほど強くなったんだけど、やっぱり風邪には弱くてね。
多分このまま1週間は行けないと思うわ。
わたし、昔は看護師をしていたから、少しはわかるのよ」


そうだったんだ・・・。



「学校行けないせいで友達はいなくて。
病院の窓から公園が見えるんだけど、1日中その公園見てた。
多分、皆と一緒に遊びたかったのよね・・・」


・・・一緒にしちゃ悪いと思うけど。

榊くん、私と少しだけ似ている。



榊くんは体が弱いから友達がいない。

私はお姉ちゃんがいないと友達が出来ない。

原点は違うけど、友達がいないのは変わりない。



「学校は行けないかったし、病院内の学校みたいな院内学級へ行くにもベッドから離れられないから行けなかったし。
わたしもあの子の父親も忙しくて構ってあげる暇がなかった。
1人っ子だから話す相手もいない。

多分・・・孤独だったと思うわ」