星が瞬く夜に。






現在、私の携帯電話には、お姉ちゃんと両親のメアドと電話番号だけ入っている。

お姉ちゃんとメールや電話をすることは不可能になっているし、両親は仕事が忙しいから、電話やメールは勿論しない。


私の携帯電話は、ないも同様。



「もしかして、持ってない?」

「・・・持ってます」

「じゃ、交換しよーぜ。
それとも、何か交換したくない理由でもある?」

「・・・あります」



お姉ちゃん以外のメアドや電話番号はいらない。

・・・とは言えない。


お姉ちゃんのことは、秘密なんだから。




「え?何?」

「・・・榊くんのこと、嫌いだからです」



榊くんは、優しくて、良い人。

でも、これ以上私と付き合ったら、榊くんも死んでしまうかもしれない・・・。

それだけは、阻止したいから。

これ以上一緒にいると、心を許してしまうかもしれない。

そんなの・・・・駄目。

私が生きているから不幸になったお姉ちゃんや両親、おじいさんみたいに、させたくない。




「俺のこと、嫌い?」

「嫌いです・・・」

「あんなに楽しそうだったのに?」

「・・・嫌いなんです・・・・」