「お姉ちゃん、起きてよ。 お姉ちゃんってば! ねぇ、お姉ちゃん!!」 激しく揺さぶっても、起きない。 目も開かない。 自然に私の目から、涙がこぼれ落ちる。 どうして泣くの? 悲しいことなんて何もないじゃない。 止まれ・・・。 止まれ・・・。 止まってよおおぉぉぉぉ!! 「どうしたの?お嬢ちゃん」 突然、見知らぬおばさんに話しかけられた。 誰? じゃ、なくて。 「助けて! お姉ちゃんがっ・・・お姉ちゃんが! いやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 私はそのまま、意識を失った。