「喧嘩した、だと?」
「しかも殴り合い!?」
「「はい・・・お恥ずかしいですが」」
2人は照れたように笑う。
2人の話を整理すると。
私をこの和室に通したミリアは奈々子さんの部屋に向かうも、まだ帰宅していなかった。
そのため玄関で待っていると、榊くんと一緒に奈々子さんが帰ってきたという。
妹が怒っていることに気が付いた奈々子さんは、自分の部屋へ榊くんが行くよう指示した。
しかしずっと朝から何故かテンションが低い私を心配したミリアが、榊くんを私が待つ和室へ行くよう指示し直した。
榊くんが和室へ行った途端、2人は家から少し離れた場所にある蔵へ行き、そこで殴り合いにまで発展した大喧嘩をしたらしい。
原因は、やはり奈々子さんが榊くんと付き合っているという嘘を私に言ったため。
そしてこの間私と榊くんが校門前で喧嘩した日、奈々子さんは榊くんに色々吹きかけ、それを聞いた榊くんが
私にひどいことを言ったのを聞いたミリアがますます怒り、今まで喧嘩していたらしい。
まさかこの2人が殴り合いの喧嘩をするなんて。
そして、仲直りのスピードが速いのに驚く。
「ごめんなさい、郁美ちゃん」
「気にしないでください奈々子さん。
私、もう気にしてませんから」
「あたしと輝流はただの幼馴染なの。
それ以上の発展はしていないわ」
奈々子さん、見た目や口調は怖いけど。
実はかなり優しい人でした。


