下を向いたからか。
涙が流れてきた。
「ごめんなさい・・・塩水が入ったみたいです・・・・」
「塩水?」
「あ・・・あれ、可笑しいなぁ・・・」
塩水って・・・海かよ。
自分の誤魔化し力の無さに、落ち込む。
「・・・郁美」
「・・・はいっ」
名前を呼ばれ顔を上げると、優しい榊くんの笑顔が見えた。
「俺ね、ずっと隠してきたんだ」
「何をですか?」
「全部。
気持ちも、過去も、罪も、秘密も」
「・・・」
「でもね、隠すことはやめようと思うんだ」
「そうですか・・・」
「隠し続けてまで、俺は生きたいと思わない」
「はい・・・」
「このままだと、郁美にちゃんと告白できない」
こ・・・こっこっこっ、告白!?
何を言い出すんですか!?


