「別に」 ぶっきら棒に言う海星君のその言葉に思わずパアッと顔がほころぶ。 「ありがとう、海星君。それと……ごめんね」 海星君の背中からゆっくりと腕を離す。 温かい海星君の体の熱がすぐに失われる。 すると、海星君はゆっくりとした動きであたしの方に体を向けた。 向かい合う形になったあたしと海星君。 背の高い海星君のことを見上げた時、 「お前……――」 海星君の右手がスーッとあたしの顔に伸びてきた。