伊織君の言葉の意味が分からずに首を傾げる。 「姫子ってホント昔から鈍感だよね」 「そ、そんなことないよ~」 「いや、鈍感だよ。普通、もう気付くでしょ?」 「え?」 「俺の好きな人が誰か」 伊織君はあたしの肩から腰に腕を移動させる。 グッと自分の方にあたしの体を引き寄せる伊織君。 くっついている部分が妙に熱い。