「わわっ!!」 ヤバい!このままじゃ、窓の外に……――!! 窓のへりに手をかけて必死で耐えようとすると、ガシッと誰かに肩を掴まれた。 「……――何やってんの、姫子」 「伊織君……!!」 「気を付けなって。危ないから」 「ありがとう……助かったよ……」 伊織君があたしの肩に腕を回して体を支えてくれたおかげで大事にならずに済んだ。 ホッと胸を撫で下ろしながら伊織君にお礼を言う。