「あたしのことより、伊織君はどうなの~?彼女と続いてる?」 少し前、伊織君が綺麗な女の人と歩いているところを目撃した。 だけど、伊織君の答えは意外なものだった。 「彼女なんていないよ」 「え?でも、少し前に伊織君と女の人が歩いているところ見たよ?」 「……あぁ、そんなこともあったかも」 「え~覚えてないの?」 「覚えてないよ。あんまり楽しくなかったから」 サラッと驚くことを言う伊織君に面食らう。