アカネは高校に入学してからできた一番仲の良い友達だ。


とにかくオシャレで流行の最先端をいくアカネ。


髪型は毎回違うし、お化粧だってその日の気分によって使い分けている。


ネイルはセルフなのにプロ並みだし、とにかく何でも器用にこなす。


性格はサバサバしていて姉御肌。


あたしはそんなアカネに、いつもお世話になりっぱなしだ。


「うんうん~!あたしも一緒に勉強する!!」


といっても、あたしよりも頭のいいアカネにあれこれ教えてもらうことになってしまいそうで申し訳ない。


「よかった。じゃあ、図書室でも行く?」


「うん!!」


大きく頷くと同時に、隣の席の海星君が机から顔を上げた。