「分かってたら、自分から襲っていいなんて言えねぇだろ。お前のバカさには呆れる」 「ば、バカ!?」 「あぁ。お前はバカだ。大バカだ」 「そ、そんなに言わないでもいいのに~!!」 「猫に話しかけたりする奴にまともな話をしようとした俺がバカだった」 「入学式の日のこと?あれは、あの猫ちゃんが猫パンチを……――」 海星君にあの日のことを説明しようとした時、授業の始まりを告げるチャイムが鳴りだした。