無口なカレとの甘い恋

「さっきサトコさん『帰って』って言ってたじゃん?俺、まだ駅前に着いたなんて言ってないもん。その時、ピンッときたんだ」


「レオに先読まれるなんてね」


フッと笑うと、レオは私の体から腕を離した。


そして、私の正面にやってくると、まっすぐ私の目を見つめた。


「サトコさん、誕生日おめでとう」


えっ?誕生日って……まさか……――。


「知ってて……今日私を誘ったの?」


「そう。誕生日の日に、言いたかったから」


「言いたかったって……何を?」


恐る恐る尋ねると、レオは緊張している様子で一度間を置いた後こう言った。