無口なカレとの甘い恋

「サトコさんの嘘つき」


「レオ……」


耳から電話を離してだらりと腕を下におろす。


さっき電話越しに聞いていた声よりも透き通った声。


私はキュッと唇を噛んだ。


「まったくもう。音楽が鳴らなければバレなかったのに」


「いや、音楽が聞こえなかったとしてもバレてたよ」


「何で?」


私がそう尋ねると、レオは更に力を込めて私の体を抱きしめた。