『……――サートーコさんってば。聞いてんの?』


『聞いてるよ』


『つーか、今どこ?』


『別にどこだっていいでしょ?とにかく、今日はいけなくなったから』


『いいよ、じゃあ。サトコさんが来るまでずっと待ってるから』


『ダメ!!もう帰ってよ』


『……ねぇ、マジ、どこにいんの?』


『それは……――』


口ごもった時、不思議な音楽が耳に届いた。