レオの肩を叩いて手を振ると、どこかへ歩き出す彼女。


その彼女に手を振り返すレオ。


私……こんなところに隠れて何してるんだろう。


すかさず携帯を手に取りレオに電話をかけた。


踏み込んではいけないと……ようやく気付いた。


私がレオに恋をしたって……報われない。


レオが私を好きになるはずがないんだから……――。