無口なカレとの甘い恋


すると、海星君はハァと呆れたようにため息を吐くと、あたしから離れた。


「あれっ……?何もしないの?もう終わり?」


仰向けになりながら海星君に尋ねると、海星君は寝転ぶあたしに冷たい視線を投げかけた。


「お前、絶対に意味わかってねぇよ」


「分かってるよ~!!」


「いや、分かってない。全然分かってない」


「もう!どうして信じてくれないの?」


唇を尖らせながら反論すると、海星君は自分の髪をくしゃくしゃっといじった。