「おー、椎名じゃん~!!何してんの~?」


クラスメイトの椎名に気付いて手を振ると、椎名も驚いたように手を振り返した。


今年同じクラスになった椎名。


椎名の彼氏は俺の地元の先輩で、いつもお世話になっていた。


「あれ~レオ君、こんなところで何やってんの?」


「待ち合わせ。椎名は?」


「あたしは本屋に行くところ」


「そっか」


「ていうか、もしかして、待ち合わせって女の子~?」


からかうように言う椎名。俺はニッと笑って頷いた。