「今、なんて……?」


「んー?まだ内緒」


「ハァ?レオのくせに生意気な」


フッと笑うレオの表情が妙に大人っぽく見えてドキッとする。


私はレオのこの笑顔に弱い。


この笑顔を独り占めしたいとすら思ってしまう。


私とレオの距離は数センチ。


年の差は4歳。


届きそうで届かないもどかしい距離。


手を伸ばしてみることすら恐れている私は、なんて意気地なしなんだろう。


でも、怖い。


関係が壊れてしまいそうで怖い。


そっと夜空を眺めると、満天の星が私とレオを照らし出していた。