無口なカレとの甘い恋


「やっぱり、サトコだ。すごい久しぶりだね」


20代後半のスーツを着たサラリーマン風の男がサトコさんに笑いかける。


背が高く、黒い艶のある髪を綺麗にセットしている男性。



「うん。久しぶり」


話しかけられたサトコさんは、何故か少しだけ気まずそうにチラッと俺に視線を向けた。


「ここで何してるの?えっ……もしかして、ここのラーメン屋に来たの?」


「そうだけど」


「え?サトコってそういうタイプだったっけ?」


半笑いの男が、サトコさんの隣にいた俺に視線を向ける。