「じゃあ、俺ってサトコさんにとってはどういう存在?友達?それとも……――」 「そんなのあたしにだって分かんないわよ!!」 背中を向けながら怒鳴るサトコさん。 俺はうつむいてため息を吐いた。 どうしたらサトコさんにもっと近づけるんだろう。 どうしたらサトコさんに男として意識してもらえるんだろう。 どうしたら……どうしたら……――。 「じゃあね、お疲れ様」 ロッカーからバッグを取り出してスタッフルームから出て行こうとするサトコさん。 「……――待って!!」 俺はサトコさんを呼び止めた。