海星君の『別に』という言葉が『はい』を意味していると本人に伝えてしまえば、『別に』と言ってもらえなくなってしまう。 海星君は気持ちを顔や態度に表すことは少ない。 口に出すことはもっと少ない。 だからこそ、彼の口癖は海星君の心がわかる唯一の方法だ。 それを教えてしまうわけにはいかない!! 「ふふふっ、それは内緒」 「は?早く言えよ」 「ダメだよ~!!あたしとレオ君のヒミツ!」 ニヤニヤと笑うあたしに海星君は怪訝そうな表情を浮かべる。