無口なカレとの甘い恋


「俺がサトコさんと浮気でもしてるって思ったのかよ?」


「浮気って言うか……サトコさんは……本気だよ。今も本当は少し心が痛いんだ……。だけど、サトコさんが好きな人にはちゃんと好きって言いなさいよって言うから……。でも、サトコさんの気持ちを知っていてこういうことになってるって抜け駆けだよね?あぁ、あたしって最悪だぁ……」


「お前、さっきから何を訳の分かんないこと言ってんだよ」


「だからね、サトコさんの好きな人は海星君なの。カラオケでも言ってたもん……。好きな人は年下の高校生だって」


「あぁ、そういうことか」


海星君はそう言うと、あたしの頭をガシガシと撫でて不敵な笑みを浮かべた。