そして、一度大きく息を吸い込むとまくしたてるように一気にこう言った。 「酒なんて飲んでんじゃねぇよ、バカ!!俺が来なかったら、どうなってたか分かってんのか!?」 海星君がこうやって声を荒げるのを見るのは、初めてだった。 いつもどんな時も、平然とした顔で動揺する姿なんて見せない海星君。 「女が酔っぱらって一人でいたら危ないって分かるだろ!?」 「ごめん……――」 「ふざけんなよ。あんな奴に気安く触られてんじゃねぇよ」 海星君はあたしを抱きしめる腕に力を込めた。