「くそっ!!」 男の人が痛みに顔を真っ赤にさせると同時に、海星君はパッと手を離した。 相当な痛みだったのか、自分の拳をもう片方の手で抑えている。 「これぐらいで痛がっててどうすんだよ。早く来いよ?吹っかけてきたのお前だろ?」 「テメェ……」 「早くやれよ、コラ」 怒鳴りつけるわけでも威嚇するわけでもないのに、海星君の口調は悪魔のように恐ろしい。 拳を握りしめた男性は唇を噛め絞め、もう一人は今後の出方を伺っているようだ。