「いや……やめて……」 誰かに助けを求めようとしても、運の悪い事に誰一人通らない。 怖い……助けて……――。 「助けて……――かい……せい……君」 恐怖で囁くような声しか出ない。 ギュッと目をつぶると、海星君の姿が目に浮かぶ。 助けて。お願い……助けて。 「……――海星君、助けてーーーー!!!」 「この野郎、だまれ!!」 大声で叫んだあたしの口を男の人が慌てて塞ごうとしたその時。