「うわっ~、マジベロベロじゃん~。ラッキー」
男の人はあたしの腕を掴むと、取り出した携帯で誰かに電話をかけ始めた。
「あ、俺。あのさ、廊下に超可愛い女子高生が酔っぱらってんだけど。手伝いにきてくんない?」
「あのっ、離して……――」
振り払おうとしても、力が入らない。
「早く来いって。トイレの前にいるから。あぁ、了解」
電話を切った男の人はニッと笑ってあたしの腕を引っ張る。
「ちょっとだけ遊ぼうよ」
「いや……」
恐怖で体が動かせない。
首を振って拒否しても、男の人はあたしの腕を離そうとしない。



