「よし、姫子。今日は、特別よ。飲みなさい!!」 「え?」 「飲めば嫌なことはぜーんぶ忘れられるから。店長が寝ている間に、ほら。急いで」 そう言うと、サトコさんはあたしにお酒の入ったグラスを差し出した。 「姫ちゃん、飲んだことあんの~?」 レオ君はちょっぴり心配そうに尋ねる。 「ないけど……飲む。嫌なことぜーんぶ忘れる!!!」 あたしはグラスのお酒を一気に飲み干した。