「ていうかさぁ、アンタ、いつも小林にいびられてるよね?可哀想な、姫子」
サトコさんはゆっくりとした動作で立ち上がると、あたしの手を取り自分の隣の席に座らせた。
そして、ギュッとあたしの体を優しく抱きしめてくれた。
「大丈夫。アンタは頑張ってる。私はちゃんと分かってるからね」
「サトコさん……」
「たまには泣き言言ってもいいのよ?いつも我慢ばっかりしてるんだから。今度、小林にいじめられたら、私に言いなさいよ?」
「はい……ありがとうございます」
サトコさんは気付いてくれていたんだ……。
あたしが小林さんに嫌がらせを受けていたことを。
温かいサトコさんの胸の中であたしは溢れそうになる涙を抑えきれなくなった。



