「見送るときなんて、彼がいなくなるまでずーっと目で背中を追ってたでしょ?そんなに彼のことが好きなの?」
ニヤッと意地悪な笑みを浮かべる小林さん。
小林さんの言葉には悪意がある。
今日に限ったことじゃない。
ずっとだ。
バイト中、ずーっと小林さんはあたしを目の敵にしてきた。
あたしが受け持ったお客さんが商品を買う段階になると、『綾瀬さん、代わる』とあたしからお客さんを取り上げた。
レジを切るときは、誰が売ったか分かるように自分の番号を打つ。
小林さんはあたしの番号を押すことなく、当たり前のように自分の番号を打った。



