「サトコさんって、酔っぱらうとすぐ寝ちゃうから」
「あっ、そうなの……?」
「そうそう。つーか、兄貴も寝てるし」
レオ君の言葉に視線を向けると、店長はソファに寄りかかって口をポカーンッと開けたまま気持ちよさそうに眠っていた。
奥に座る小林さんは烏龍茶を飲みながら、ただひたすらに下を向いてスマホをいじっている。
「つーかさ、今海星から連絡があって店の前にいるんだって。部屋の番号まだ伝えてないし、姫ちゃんちょっと迎えに行ってきてよ」
「え……?」
「仲直りをする絶好のチャンスかもよ?」
パチッとウインクするレオ君。
「レオ君……ありがとう!!」
あたしは慌てて立ち上がると、部屋を飛び出した。



