「よっ。姫子のバイトする姿を見に来たよ」 ニコリと笑った伊織君につられて、あたしも微笑む。 「来てくれてありがとう。あたし、ちゃんと仕事してるでしょ?」 「うん。何か姫子、大人になったね」 「でしょ~?って、前からもう子供じゃないけどねっ」 「俺にとってはまだ子供みたいなもんだったんだけどね」 「一つしか年変わらないでしょ~?」 「ははっ、まぁそうだね」 伊織君とこうやってなごやかな会話ができるのは、いつ以来だろう。 自然と笑みがこぼれる。