無口なカレとの甘い恋


お客さんはMではなくLを望んでいたのに……。


シャツを着ている感じもどこか窮屈そうにだったし、それをお客さん自身も感じ取っているようだった。


それなのに、お客さんの言葉に聞く耳を持たずに自分の意見を押し付けるなんて……。


「ありがとうございました~!!」


笑顔でお客さんを見送る小林さん。


あたしはお客さんが店を出たタイミングを見計らって声をかけた。