無口なカレとの甘い恋


まさかの事態に思いっきり煙を吸い込んでしまった。


「ゴホッ……ゴホッ!!」


その場でむせてせき込んでいると、中からチッという舌打ちが聞こえてきた。


息を落ち着かせて中に入ると、ソファにふんぞり返るように座っていた小林さんがあたしを睨んだ。


「わざとらしいせき込み方。ここには男いねぇし、ぶりっこしてんじゃねーよ」


「……はい?」


えっ……。ちょっと待って?


驚いて口をポカーンッと開けるあたし。