「姫ちゃん、こないだは大丈夫だった?ごめん。無理して働かせすぎちゃってたよね」


久しぶりのバイト。


店に顔を出すなり、店長がパチンっと両手を合わせて謝った。


「いえ!!店長のせいなんかじゃ!!ただ単にあたしが体力がないだけなんです……。色々と迷惑をおかけしてすみません」


「迷惑なんてかけられてないよ。それに、姫ちゃんがバイトに入ってくれてから男性客も増えてるし!いつも、ありがとう!あっ、そうだ。それと、もう一つ……――小林さーん!!」


すると、店長がバックヤードにいる誰かを呼んだ。


出てきたのは見覚えのない女性だった。