近所の小さな公園の入り口にたどり着き、足を踏み入れる。 小学校の時、よく伊織君や他の友達と遊んだ公園。 昔よりも少しだけ古びた遊具が時間の流れを感じさせる。 この公園には、伊織君とのたくさんの思い出がある。 今も、あたしにとってそれは忘れられない大切な思い出。 「……――伊織君」 公園の中央にあるベンチに座り、タバコをふかす一人の男の子。 あたしはそっと近づき、声をかけた。