無口なカレとの甘い恋


伊織君は動きを止めようとはせず、あたしの制服のシャツをまくり上げようとする。


「やめてよ、伊織君!!」


片手が自由になり、あたしは伊織君の肩をグッと押し返す。


だけど、伊織君は手を止めない。


「やめて!!」


パンっという乾いた音が部屋の中に響き渡る。


あたしは伊織君の頬を思いっきり叩いた。