大丈夫だよ、海星君。 あたしはいつだって、海星君の傍にいるから。 離れろって言われたって絶対に離れてあげないもん。 だから、もう少しだけ待っていて? 伊織君にはちゃんと話すから。 海星君が好きだって、納得するまで話せばきっと伊織君も分かってくれるはず。 「海星君……大好きだよ……」 そう呟くと、あたしたちはどちらからともなく唇を重ね合わせた。 そして、ずっとこの幸せが続くことを心の中で願っていた。