「……――海星君!!」 チャイムを押すと、すぐに海星君が扉を開けてくれた。 あたしはその扉が開いた瞬間、海星君の体にギュッとしがみついた。 「会いたかったよぉ……!!」 会えなかった2日間の距離を埋めるようにギューっと力強く海星君の体に腕を回す。 「このままずっとくっついていたいよ」 「おい、とりあえず手離せ」 すると、海星君はあたしの腕を自分の体から離した。 「そういうのは部屋に入ってからにしろよ」 そして、海星君は子供をあやすかのようにあたしの頭を優しく撫でた。