無口なカレとの甘い恋


きっと、道で偶然会って言葉を交わしただけ。


あたしだってレオ君と道でばったり会ったら、おしゃべりをしながら歩くだろう。


サトコさんと会ったって、店長と会ったって、知っている人と歩きながらしゃべるのがおかしいはずがない。


そうだよ。


あたし、何で変な誤解してたんだろう……。


自分自身の浅はかな考えに呆れながら二人の後を追いかけると、海星君の家の近くまで来ていた。


きっと、家の前でバイバイするはずだ。


だけど、あたしのそんな予想に反して、家の鍵を開けた海星君はサトコさんを家に招き入れた。