そんなことを考えながら歩いていると、ふと前方を歩く人に目がいった。 見覚えのある大きな背中。 ジーンズのポケットに片手を突っ込んで歩いている男の子。 その隣にはスラリとした細身の女性。 えっ……?ま、まさか……――。 ドクンッと心臓が鳴る。 スーパーの袋を握りしめる手にギュッと力がこもる。