「んー、これだけあれば大丈夫かなぁ……」 スーパーの袋の中身を確認しながらポツリと漏らす。 放課後、あたしは真っ先に教室を飛び出して海星君のうちに向かった。 一度行ったことはあるものの、その時は意識がなく運び込まれたから、場所を把握していなかった。 レオ君に地図を書いてもらったおかげで、何とか迷わずにたどり着きそうだ。 途中、買い物をして飲み物や食べ物を買ってみた。 だけど、よく考えたらおうちにお母さんがいるかもしれない。 まぁいいか。 お見舞いがてら少しだけ海星君の顔を見て帰ろう。