「さすがの海星も相手が瀬戸先輩っていうのに、焦ってんだろうな。ほら、海星って女心ってもんを全く理解してないじゃん?その点、瀬戸先輩は完璧じゃん」
「そうかな?海星君は優しいよ?」
「えー、嘘だー。あいつ、メールとかしないでしょ?電話してもいつも不機嫌そうでテンション低いし」
「メール、ちゃんと返してくれるよ?海星君からしてくれる時もあるし」
「嘘だーーー!!」
「本当だよ。毎日、一通はメールくれるもん」
「……マ、マジで?」
明らかに疑っているレオ君。
「マジ」
あたしがはっきり答えると、レオ君が目を見開いた。



