優しくて温かいまなざしに視線が釘付けになる。 「なぁ、姫子」 「なぁに?」 「俺と付き合え」 「え?」 あれれ……? 熱のせいであたし、また幻聴が聞こえるようになっちゃったのかも。 「ごめん、もう一回言って?あたし、熱があるせいかちょっと幻聴が……――」 「幻聴なんかじゃねぇよ」 海星君はそう言うと、そっとあたしの唇にキスをした。