「お前さ……」


「え?」


「人の心をかき乱す天才だな」


海星君の言葉の意味が分からずに黙って首を傾げる。


「やっぱお前はバカだ」


「えぇ!?」


天才っていったかと思えば、今度はバカ!?


ど、どういうことなの!?


すっとんきょうな声を上げるあたしの髪を海星君が撫でる。